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メディカルマインド通信 No.2
- メディマさんのコラム VOL.2
- 最新入試情報 VOL.2
「2005年度一般入試結果私立大学医学部〜東京・南関東編〜」
(監修:メディカルマインド 総括:進学情報課 建石秀樹) - 医系小論文・面接対策の基礎知識 VOL.2
(講義:センター科主任 宮川博文) - メディカルマインド「2005年後期授業」始動!!
- 次号予告
- 編集後記
1.メディマさんのコラム VOL.2
未来について、あれやこれや
かつて、ニュートンを筆頭とする科学観が世界を支配していたころ、ひとりの科学者がある説を唱えました。
世界中に存在する原子の位置ならびに運動量を識りうる「悪魔」がいると仮定します。古典物理学の成果により、これら原子の時間発展を計算することで未来を完全なカタチで予測できる、すなわち、今後に起きる総ての現象は、これまでに起きたことに起因するゆえに把握できるはずだ、と。
ピエール=シモン・ラプラス(1749〜1827)の「ラプラスの悪魔」です。すなわち、“決定論”の出現です。これを第一の説とします。
あるいは、戦国時代の彭軽生子なる人物が、あの墨子に言ったそうです。往者(過去)は判るけれども、来者(未来)は判らない。ちなみに、「者」は漢文の助辞です。これを第二の説とします。
それに対し墨子は、先を急ぐときにあなたは良馬のきちっとした馬車と駄馬のとんでもない馬車、どちらに乗るかと問い、彭軽生子が良馬のほうだ、と答えると墨子は、ならばどうして未来が判らないことがあろうか、と述べました。これを第三の説とします。
古今東西、さらには科学、一方は哲学です。そして、これらを現代の視点から論ずることは簡単かもしれません。たとえば、第一の説は現在、成立しないとされています。量子力学により、原子の運動は確率的な挙動をすることで、ラプラスの悪魔とて未来への計算を確実なもので認識できない、との理由からです。
しかし、これら三人の意は、受験生にとってまちがいなく尊重すべきものなのです。
第二の説は一般論としてはある意味、一番正しいと言ってもいいでしょう。何はともあれ、これは厳然たる現実ですし、この姿勢は消極的でないならば謙虚さにつながるのです。そして指導に接するときには、その思いを忘れないことです。
受験生にとって第二の説は、準備・想定です。あるいは、あらゆる問題が出題されても適応するための備えの態度です。さらには信念です。これなくしての合格はおぼつかないでしょう。
最後に、第一の説、この強烈な自負は、入試会場の本番までとっておきましょう。そこにいたるまでの謙虚さはやっぱり大事ですからね。
受験生にとって、収穫の秋はまもなくです。ゆめゆめ努力は怠りなく、みなさん。
(メディマ記す)
2.最新入試情報
このコーナーでは、医系専門予備校ならではの独自ルートで収集した医学部・歯学部・薬学部・獣医学部入試に関わる貴重なデータを公開します。
2005年度入試の結果をお届けしているシリーズ。今回は「私立大学医学部東京・南関東編」です。
<<VOL.2>>
2005年度一般入試結果 私立大学医学部医学科 〜東京・南関東編〜
□杏林大[センター利用]
募集人員(人) 20
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1466(1491)
受験者数(人) 1466
1次試験合格者数(人) ー
正規合格者数(人) 26
正規倍率 56.4
補欠者数(人) 171
繰上げ合格者数(人) 36
総合格者数(人) 62
実質倍率 23.6
備考
★入学者数:20
★正規合格の最低点(率):592/700 (85%)
★繰上げ合格の最低点(率):580/700 (83%)
□杏林大[一般※転入学含む]
募集人員(人) 69
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2282(2315)
受験者数(人) 2040
1次試験合格者数(人) 291
正規合格者数(人) 94
正規倍率 21.7
補欠者数(人) 144
繰上げ合格者数(人) 54
総合格者数(人) 148
実質倍率 13.8
備考
★入学者数:70
★正規合格の最低点(率):302/450 (67%)
★繰上げ合格の最低点(率):297/450 (66%)
《総括》
新設医科大の中でも極めて人気の高い大学の一つで、その理由はたくさんあるが、例えば立地条件が良いとか、将来の実習先の病院がきれいとか、受験生受けする要素がたくさんある。
今年度のセンター利用入試・一般入試とも志願者数はやや減ったが、難易度的に中〜上位にランクされる難関大学としてはやや敬遠されたとみるべきだろう。
今回の入試結果を見て感じたことは、合否を分ける1点の重みである。つまり一般入試正規合格の最低点は302点、繰上げ合格は297点である。この数字を見て今後の勉強に活かしてもらいたい。
最後に来年度入試の変更点として、小論文の配点がセンター利用で50点、一般入試で30点となり、今年度より半分程ウェートが下がるため、学科試験できちんと得点を確保したい。(建石)
□慶應義塾大[一般]
募集人員(人) 60
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2035(2199)
受験者数(人) 1780
1次試験合格者数(人) 262
正規合格者数(人) 93
正規倍率 19.1
補欠者数(人) 102
繰上げ合格者数(人) 42 ※補欠者許可数
総合格者数(人) 135
実質倍率 13.2
備考
★1次合格最低点(率):272/500(54%)
《総括》
慶應義塾大の志願者数は昨年度より164名減少した。この理由として医学部ではセンター試験の英語が必要で、今年度の場合英語の平均点が昨年より約14点ダウンした影響を受け、出願を控えようと考える受験生が多かったためと思われる。とはいえ、予想ボーダーラインは高い水準を保っており、少数精鋭での戦いであったことは否めない。
来年度の変更点として、センター利用入試の英語の利用をとりやめ、その分英語の出題範囲に英語1が加わることになる。(建石)
□順天堂大[A方式(一般)]
募集人員(人) 70
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1390(1811)
受験者数(人) 1341
1次試験合格者数(人) 264
正規合格者数(人) 99
正規倍率 13.5
補欠者数(人) 64 ※補欠対象者数繰上げ合格者数(人) 28
総合格者数(人) 127
実質倍率 10.6
備考
★入学者数:72
・正規合格入学者数:49
・補欠繰上げ合格入学者数:23
★補欠(繰上げ)合格者数(2/15発表):5
□順天堂大[B方式(センター利用)]
募集人員(人) 20
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 536(296)
受験者数(人) 416
1次試験合格者数(人) 82
正規合格者数(人) 22
正規倍率 18.9
補欠者数(人) 16 ※補欠対象者数
繰上げ合格者数(人) 11
総合格者数(人) 33
実質倍率 12.6
備考
★入学者数:26
★補欠(繰上げ)合格者数(3/23発表):0
《総括》
成績上位層が受けてくる大学の一つであるが、今年度はA方式(一般)の志願者数が昨年度に比べ421名と大幅に減少した。その理由は1次試験日が1/22で翌日に北里大や昭和大の1次試験が控えているため、敬遠したものと思われる。なお、B方式(センター利用)は昨年度の反動で240名の増加となった。
来年度は大きな変更点が随所に見られ、主なものとしてまず、一般入試の募集人員が60名で10名の減少、1次試験日が2/2へ移り、その1次試験場が千葉の幕張メッセとなる。次にセンター利用入試が前期(15名)と後期(15名)の2回設定され、センター試験科目に国語と地歴公民が加わる。まさに国公立型の受験生を求めることになる。(建石)
□昭和大[1期]
募集人員(人) 90
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1446(1347)
受験者数(人) 1365
1次試験合格者数(人) 397
正規合格者数(人) 90
正規倍率 15.2
補欠者数(人) 300
繰上げ合格者数(人) ー
総合格者数(人) ―
実質倍率 ―
備考
★正規合格の内訳:男56、女34
□昭和大[2期]
募集人員(人) 20
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 942(903)
受験者数(人) 789
1次試験合格者数(人) 98
正規合格者数(人) 20
正規倍率 39.5
補欠者数(人) 73
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) ―
実質倍率 ―
備考
★正規合格の内訳:男12、女8
《総括》
昭和大といえば、国公立大学志望者の併願校として知られる。1期試験で正規合格を果たせば、600万円が免除になり、国公立大学志望者にとっては極めて魅力的である。志願者数の伸びは1期・2期とも微増であった。
なお、平成18年度から保健医療学部の入学者も富士吉田キャンパスにおいて共同生活が始まり、全4学部が出揃うことでチーム医療の重要性(コミュニケーション能力や問題の発見と倫理的な解決など)を学ぶ絶好の機会が提供される。
最後に参考資料として昭和大では医・歯・薬3学部において転部試験が行われているが、その第3回転部試験結果についてご紹介すると、歯学部3名、薬学部3名の志願者のうち、歯学部1名、薬学部1名が合格し、医学部2年に進学した。(建石)
□帝京大[センター利用]
募集人員(人) 10
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 815(‐)
受験者数(人) 810
1次試験合格者数(人) ―
正規合格者数(人) ―
正規倍率 ―
補欠者数(人) ―
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) 18
実質倍率 45.0
備考
★入学者数:1
★合格最低点(率):284/300(95%)
□帝京大[一般]
募集人員(人) 90
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 4669(3327)
受験者数(人) 4249
1次試験合格者数(人) ー
正規合格者数(人) 114
正規倍率 37.3
補欠者数(人) ー
繰上げ合格者数(人) ー
総合格者数(人) 161
実質倍率 26.4
備考
★入学者数:102
★合格最低点(率):243/300(81%)
《総括》
新規のセンター利用入試では、815名の志願者を集め、そのボーダーラインは95%であった。18名の合格者を出しながら、入学者は1名とセンター利用の歩留まりの難しさを物語っている。
次に一般入試であるが、昨年度2日間の試験日自由選択制であったが、今年度から3日間になったため、志願者数は延べ4669名と実に1342名の増加である。実数は恐らく2000名前後と思われる。
来年度の変更点としてセンター利用入試で、新たに2次試験科目に小論文が加わる。参考までにご紹介すると現在の板橋キャンパスにやがて薬学部の学生が6年制の5年目にやってくる予定である。それが実現すると医療技術学部も含めた医療系の総合キャンパスとなるはずである。(建石)
□東京医科大[一般]
募集人員(人) 95
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2393(2231)
受験者数(人) 2078
1次試験合格者数(人) 492
正規合格者数(人) 95
正規倍率 21.9
補欠者数(人) 50
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) ―
実質倍率 ―
備考
★入学者数:95
★補欠(繰上げ)合格者数について(3/3発表):29
《総括》
今年度も志願者数は堅調で162名の増加となった。来年度の動きとして、センター試験が1週間繰り下がったことが影響し他大学の試験日程も大きく動いているが、東京医科大も例外ではなく1次試験日を昨年度の2/5から1/31へと移動してきた。
卒業生の子弟が多く受ける医科大として知られているが、東京医科大の教育の特色として、生きた英語教育に力を入れている点が挙げられる。一般入試の英語は標準レベルの問題といわれるが、マークシートであり確実に得点をとりたい。(建石)
□東京慈恵会医科大[前期]
募集人員(人) 60
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2286(2220)
受験者数(人) 2143
1次試験合格者数(人) 291
正規合格者数(人) 80
正規倍率 26.8
補欠者数(人) 198
繰上げ合格者数(人) 94
総合格者数(人) 174
実質倍率 12.3
備考
★入学者数:60
★合格最低点(率):71%
□東京慈恵会医科大[後期]
募集人員(人) 40
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1537(1817)
受験者数(人) 1268
1次試験合格者数(人) 75
正規合格者数(人) 41
正規倍率 30.9
補欠者数(人) 30
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) 41
実質倍率 30.9
備考
★入学者数:40
★合格最低点(率):72%
《総括》
今年度の入試結果を振り返ってみると大きなポイントが挙げられる。まず前期は合格者の辞退が少なく、繰上げ合格者が94名と昨年度より57名減った。さらに後期に至っては繰り上げ合格者が出なかったことである。前期入試は国公立大学志望の受験生も受けてくるため、ある程度の辞退者を予想していたが、補欠者にとっては厳しい入試であったかもしれない。
来年度入試のことだが、1次試験科目として課している小論文がなくなるため、ますます学科試験のウェートが高まるので、75%程度の得点率を目指して頑張って欲しい。最後に書類上の変更点についてご紹介すると、従来2浪以上に健康診断書の提出を義務付けていたが、来年度からは不要となる。(建石)
□東京女子医科大[一般]
募集人員(人) 約70
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1108(938)
受験者数(人) 1036
1次試験合格者数(人) 192
正規合格者数(人) 93
正規倍率 11.1
補欠者数(人) 67
繰上げ合格者数(人) 39
総合格者数(人) 132
実質倍率 7.8
備考
★入学者数:74
《総括》
今年度の志願者数は昨年度の反動もあり1100人の大台を超えた。正規合格93名を発表したが、最終的に39名が繰り上がり、総合格者数は132名であった。39名の繰上げ状況を調査すると、3/30現在36番まで繰り上がり、4/1には39番に達している。補欠者には3月末〜4月早々まで合格の可能性を秘めていることを付け加えたい。
女子医といえば、医学部教育の中心となりつつあるチュートリアル教育のパイオニアであることを認識して欲しい。さらに、創設者である吉岡弥生先生の考え(女性の自立を目指す‐女性として医師を育てる)も理解して受験に臨んでもらいたいと思う。(建石)
□東邦大[一般]
募集人員(人) 100
[※付属推薦入学者を含む]
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2326(2340)
[※付属推薦入学を加えると2335]
受験者数(人) 2124 [※付属推薦入学を加えると2133]
1次試験合格者数(人) 460
正規合格者数(人) 91 [※付属推薦入学を加えると100]
正規倍率 23.3
補欠者数(人) ―
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) ―
実質倍率 ―
備考
★入学者数:91
★合格最低点(率):276/400(69%)
★正規合格の内、2名は教育充実費全額免除
《総括》
東邦大といえば、難易度的には旧設医科大の中でも中堅に位置し、都内にある伝統校として毎年多くの受験生を集めている。1次試験日が今年度は1/29、来年度入試では1/28で、実は昭和大(歯)の1期試験日と同じ日である。過去の入試日を調査すると、昭和大(歯)はほぼ固定で、むしろ東邦大が1月末に設定してきた感が強く、曜日の関係で重なっていることがわかる。
東邦大の入試を突破するには英語の攻略が鍵を握ると思われる。今年度の入試問題を見ると、マーク式(90分)で80題の解答数である。日頃から大量の問題数を処理する訓練をしておく必要がある。なお、東邦大の入試で一つ付け加えたいことがある。それは2次試験に課している面接で、面接官に精神科・心療内科の先生が入るので、くれぐれも言動には注意して欲しい。(建石)
□日本大[一般]
募集人員(人) 92
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2235(2151)
受験者数(人) 1947
1次試験合格者数(人) 400
正規合格者数(人) 100
正規倍率 19.5
補欠者数(人) 85
繰上げ合格者数(人) 85
総合格者数(人) 185
実質倍率 10.5
備考
★入学者数:102
★1次補欠合格者数(2/21発表):22
★合格最低点(標準化得点で算出)227.4
《総括》
日本大も旧設医科大で都内にあり、難易度的に中堅〜やや上にあるため、人気が高い。今年度正規合格は100名であったが、辞退が昨年より多かったようで85名の繰上げ合格者があった。正規合格の中に入るのは大変なことだが、繰上げ合格者が比較的多いことを念頭に置いて頑張って欲しい。
最後に日本大学の教育の中で特徴的な講義があるので、ご紹介すると、「PMP-CC」という講義で、院内感染・医療事故など今日的なテーマを取り上げ、学生が医師や患者役を分担し、実際に演じながらその問題の解決過程を総合的に学習するというものである。つまり、患者さん中心の医療を考えるとともに問題解決能力を養うのである。(建石)
□日本医科大[一般]
募集人員(人) 100
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1670(1762)
受験者数(人) 1493
1次試験合格者数(人) 356
正規合格者数(人) 100
正規倍率 14.9
補欠者数(人) 195
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) ―
実質倍率 ―
備考
★入学者数:100
《総括》
日本医科大クラスの難関校になると、志願者数に大きな変動はなく、ほぼ横ばいといったところである。また1次試験日も2/4が固定で定位置化している。
なお、日本医科大といえば、私立医科大として初めて大学院重点化大学として認可された大学であることをご存知だろうか。そのため、臨床医とともに高いレベルの研究者を育てようと努めている大学である。また入試上の改革にも着手し、優秀な人材を確保するため新たに特待生制度を設けたり、さらには学士編入学も導入してきた。(建石)
□北里大[一般]
募集人員(人) 75
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1642(1470)
受験者数(人) 1594
1次試験合格者数(人) 353
正規合格者数(人) 103
正規倍率 15.5
補欠者数(人) 226
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) 171
実質倍率 9.3
備考
★特待生合格者の状況
・2種:1
・3種:3
★入学者数:79
★合格最低点(率):341/500(68%)
《総括》
北里大の1次試験日といえば、昨年度は近畿大・藤田保健衛生大・昭和大と同一日で、今年度は近畿大が1/30に移動したため、3校が重なりその志願動向が注目されたが、それぞれ志願者増となった。北里大は新設の中でも人気が高く、多くの志願者を集めている。もし東海大のように都内で試験を実施すれば、今以上の志願者が集まると予想されるが、大学によると試験場を本学相模原から別の会場に移すつもりはないそうである。
北里大の良さは一度キャンパスを訪ねれば容易に理解ができる。つまり、広大で、環境が良く、病院も素晴らしく、しかも生命科学の総合大学として、日頃から実習を通して自然な形でチーム医療(医・薬・看護・医療衛生学部)を実践することができるのである。(建石)
□東海大[一般]
募集人員(人) 40
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 2438(3490)
受験者数(人) 2066
1次試験合格者数(人) ―
正規合格者数(人) 54
正規倍率 38.3
補欠者数(人) 196 ※繰上げ合格対象者数
繰上げ合格者数(人) 70
総合格者数(人) 124
実質倍率 16.7
備考
★付属推薦入試合格者数:15
★合格最低点(標準化:偏差値採点で表示)
・正規:265
・繰上げ:244
★入学者数:59
《総括》
東海大は編入学(募集人員40名)の拡大により、一般入試の募集人員が65名→40名に圧縮されたことで、今年度入試では志願者数を大幅に減少させた。余談であるが、逆に編入学の方は479名の大幅な増加となった。これは定員だけの要因ではなく、出願資格の緩和で、短大卒・高専卒・専門卒も応募できるようになったことも影響している。今回編入学では41名の合格者を出したが、実際入学したのは34名で、その不足分を一般入試で補充したことを付け加えておきたい。
東海大の一般入試を征服するには英語がポイントだが、今年度より適性試験(配点50点)が課されたので、その対策も重要になってきた。適性試験は法科大学院の適性試験を参考に作成されたようで、公務員試験を連想させるような問題である。(建石)
□聖マリアンナ医科大[一般]
募集人員(人) 80
志願者数(人)※( )内は昨年の人数 1855(1888)
受験者数(人) 1753
1次試験合格者数(人) 528
正規合格者数(人) 82
正規倍率 21.4 補欠者数(人) 366
繰上げ合格者数(人) ―
総合格者数(人) ―
実質倍率 ―
備考
★入学者数:82
★補欠(繰上げ)合格者数について(3/18現在):53
《総括》
過去3年間の志願者数の推移をみると、減少傾向にある。この敬遠している要因として、立地条件やキャンパスを見た印象(古さを連想させる点など)や選抜方法などが考えられる。
その選抜方法だが、幾つかの特徴がある。まず、各科目には基準点があり、一定の点数以下は不合格という第一段階選抜があること。次に、2次試験(面接試験は個人面接→グループ討論→個人面接、小論文試験)をとても重視している点である。つまり、2次試験の結果によっては順位が大きく変動するため、言い換えれば逆転勝利もあるし、一転敗北もありうるという入試である。
来年度の入試変更点として、外国語の受験は英語のみになるため、独語・仏語での受験はできないということをお伝えしたい。(建石)
3.医系小論文・面接対策の基礎知識 VOL.2
(センター科主任 宮川博文)
前号でご紹介した問題について、今号では解説を試みながら医療者としての適性ある資質について考えていこうと思います。
アイデンティティー(自我)の形成についての問題は、昔から様々な形で問われ、特に医学を志している受験生自身の内面そのものに問いかけるものとなっています。なぜ私は医療者となりたいと考えているのかを内省させ、医療を志す自身の適性について考えさせる問題と言っていいでしょう。
前号の問題は、次のような問題でした。
アイデンティティー(identity)は、アイデンティファイ(identify)あるいはアイデンティフィケーション( identification )という言葉に由来している。それは、パスポートとか身分証明書をアイデンティフィケーション・カードと呼ぶ使い方にも示されているように、自分は何者であるかを他者ないしは社会に対して、そしてまた、自己自身に対して証明し、確認する作用を含んでいる。
主観的に自分は何者かを頭の中で考えているだけでは、これをアイデンティティとはいわない。アイデンティティというからには、主観的な自己認知や自己定義と、他者ないしは社会の側の自己に対する認識とが一致することが必要である。換言すれば、アイデンティティは他者によって初めて、自己が何者であるかを証明してもらうといった側面を含んでいる。
(中略)
アイデンティティは、自分自身を知るには、常に自分を超えた他者や社会、さかのぼれば赤ん坊にとっての母親のような存在がいて、自分が誰であるのかを確認してくれる。そうした自己認識の構造を前提にしている。たとえばラカンのいう鏡像段階において、鏡に写った自分を見て、初めて全体像としての自分を知り、乳児が自分を自分であると確認する経験もまた、こうした根源的な自己認識の構造を示唆している。
つまり、人間は自分を超えた他者のまなざしの中で初めて自分の存在が何者であるかを知ることができる。それだけに、他者のまなざしの中に自分がどんなふうに映っているのかを改めて自覚するときに、いわゆる自意識が生まれる。この自意識の一つの在り方が人見知りである。
人見知りは、自分の出会う人物が顔見知りの人物か、それとも見知らぬ他人であるかを見知るときの不安を意味する。それと同時に、自分の正体を他人から見知られる不安でもある。つまり、人間は自分自身で自分の全体を知ることができない。むしろ他人のまなざしの中に、自分には見ることのできない自分の存在全体を見知られる。この他者のまなざしに出会うときの不安が人見知りである。
青春期に自分の家、自分の親、自分の容姿などについて自意識を持つときに、人見知りの自意識は高まる。この人見知りの中で自分のアイデンティティーを意識化する。自分は何者なのか、他人は自分をどう思っているのか、この気遣いが人見知りになる。この自意識にとりつかれ、離れられなくなったノイローゼの状態がいわゆる対人恐怖症である。
このような自己認識の構造を持つだけに、自分は何者かというこのアイデンティティー体験は、それまでの自分のひとりの思い込みを超えた全く異質の他者のまなざしとの出会いの中で初めて明確なものになる。
1 著者のいうアイデンティティーとは何かについて説明しなさい。
(100字以内)
2 「自分は何者か」というアイデンティティーを形成するためには、どういう生き方が求められるかを論じなさい。 (400字以内)
この問題でも問われている、「自分は何者か」(あるいは自分は何をしたいのか)というアイデンティティーを形成するためには、一体どのように今まで生きてきたのか、又はどのように生きていこうとしているのかを考察する必要があります。そこで医療者としての道を選択した自身の自我の形成の過程を振り返ってみましょう。
まず人は自我を形成させていく中で次のような過程を経ると言われています。
[1]未熟な自我
↓ (1)
[2]自我の確立
↓ (2)
[3]自我の表現
↓ (3)
[4]自我の喪失
(1)まだ自我の形成が未熟な段階において、人は自分の全体像を認識していません。小さな子供が指しゃぶりをしているような段階においては、その子供はしゃぶっている指かあるいはそれに類したものにしか興味が向いていませんし、目に入っていません。
ところがその段階において少しずつ他者と接触を図っていくと、確かに他者にも興味を持ちはじめますが、それは自分が興味をもっているもの(この場合は指など)を通してしか他者を認識していませんから、その意味で他者の全体ではなく、その一部を理解しているに止まります。例えばそれは皆さんでもあることなのですが、髪型やアクセサリーに興味を持っているときに、すれ違った人のどこを覚えているかというと、やはり興味のある部分しか印象に残っていないということがあると思います。
そうしますと他者をみたときに同じような年齢であったとしても対等な関係にはなれず、その意味で他者からの影響も一部分の自己の中でしかないことになり、なかなか自我の確立に至るような影響を受けません。
そこで通常登場するのが親などによる【他人の承認の過程】です。すなわち他人によって自分の全体像に目を向けさせ(自己愛=ナルシシズム)、様々な側面をもった自己全体を興味の対象と持つことができるようになって(あるいは自分自身と積極的に向き合うことが出来るようになって)初めて、他者にもその全体像を対象として興味をもつことができます。
そのことによって人は自分と他人との違いを意識するようになり、そして他人とは違う自分を認識し、自分自身に対しての問いかけがはじまります。他人と違って自分はどのような人間なのか、自分は何をしたいのか、といったことです。そして様々な比較の中で自分らしさを見つけ、表現していこうとします。それが自我の表現に目覚める過程と言えます。
ところが、もしこの段階に障害が強く存在しますと、すなわち他人の承認による全体としての自己愛に目覚められないと、人はいつまでたっても他人に対してコンプレックスを持ったままで、他人と対等に対峙出来ないという可能性が存在します。有名な連続幼女殺人事件の被告が、幼いときに自分の身体的なコンプレックスをもってからそれを払拭するような親の承認としての愛情を受けていなかったことが、年相応な女性と対等に付き合うことを怖がるようになっていき、ついに幼女を対象にしか出来ず、その幼女にもコンプレックスある身体を指摘されて逆上し、殺人を犯してしまった事件を起こしたのは、成長過程における自己愛の重要性、他人の承認の重要性を示すものと言えます。
【自己(部分的な自己愛)】
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|―― 【自己愛(ナルシシズム)】←【他人の承認】
↓ (親・教会)
【他者愛(全体)】
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|―― 【他者との比較】
↓
【自我の確立へ】
(2)次に自我の確立に至った人は、他人との違いを意識した上で自分らしくあるためには何を表現・実現できるかといった感情を持つようになります。それは他者と自分を比較した時に、自分とは異なる多数の存在に気づき、隔絶感にとらわれ、そして不安な感情を持つことが原因と言われています。
全く孤独な状態で人は生きていくことができないので、他人に(社会に)自分を受け入れてもらいたいと考え(言い換えれば隔絶感を縮めたいと考え)、自我の一部を表現します。
例えば我々が学校を転校した時など、新しいクラスに馴染むまでの間はとても不安な感情を持つため、何とか自分を受け入れてもらおうとして様々な表現をしていきます。最初の自己紹介のときにどのようにアピールするかと悩んだ経験のある人も大勢いることでしょう。面白い人だと思われたいと考え、様々なギャグを散りばめてスピーチをしてうまくいった人もいれば、滑ってしまった人もいるのではないでしょうか。

(3)このように自分の自我を表現することで社会の中で存在場所(擬似現実)を得て生きていくことが出来るわけですが、人は常にこの存在場所として他人に受け入れられた場所を持ち続けるわけではありません。自我の一部を表現してみても受け入れられない場合も多々あるわけです。その時人は孤独感に襲われ、自我の見直しや表現する場所の見直しを迫られます。失恋した時にはどうしようもない自閉的な気分にとらわれたりするのも、この擬似現実の場を失ったことに原因があるといえます。
ところが失恋の時などはA子さんが駄目でもB子さんにアタックしていくことで受け入れてくれる人や場所を探せますが、それがどうしても叶わない場合も生きていく中ではあるわけです。読者の方達の中には浪人生の人もいるのでしょうが、まさにどの大学からも来年また来て下さいと体よく断られた経験を持ってしまったわけですね。
それでもこのメルマガを読んでくれているということは来春に思いを馳せて、積極的に取り組んでいるわけですから自我そのものについては何ら不安のないところなのですが、中には自我の表現そのものが怖くて自閉症に陥ったり、自我そのものにまで疑いと恐怖をもつようになってしまい、自我が分裂してしまうといった場合もでてきます。病的な現象として自己分裂したり、いわゆる多重人格化してしまうのも、受け入れられない自我をもってしまったことで、受け入れてもらうために無意識に人格的な部分を変えて表現してしまうというのですが、恐ろしいことであると同時に悲しいことでもあります。
しかしそこまでの状態にはいかないにせよ、我々は成長過程の中で社会的に自我の表現を拒否され、生きがいを失うということは確実に経験してしまいます。高齢化社会の中で、仕事を引退し別の生き方を(擬似現実の場を失い)迫られ、ある時は呆けてしまったりするのも、このことと無関係ではないでしょう。
図3以上のように我々は擬似現実の模索という旅の中で、自我をも模索し続けるのですが、そこで皆さんが今どのような自我を持ち、どのようにそれを表現していこうとしているのかを考え直した時、医療の道に進もうとしている自分自身が契機としたものを再確認し、その判断をした自分の価値観が何に由来しているのかを考えることが、自分自身を知ることになるのでしょうし、設問で聞かれている「自分は何者か」を考える道筋となるのではないでしょうか。
アイデンティティーとは、自分は一体何者であるかを、他者ないし社会に対して、そして自分自身に対して証明し、確認する作用のことであり、常に自分を超えた他者や社会の存在による自己認識の構造を前提としています。
そのためアイデンティティーの形成は、常に自分を越えた他者や社会の存在を前提として、他者との接触の中で自分の知らない“未知の自己”を発見し、その都度自己の全体像を再認識していく中で営まれていきます。そして、それらの表現過程を通じて生じる葛藤は、一人よがりにならない自己認識を、他者の客観的な認識を通じて行い、同時にその社会における共通認識をも学ぶことに通じます。その結果、自己の表現が社会の中でどのような役割を持つものであるかということの認識のうえに立った社会的行動を可能とします。
とすると、患者の健康の維持・回復を目的として、患者の生きようとする意思を喚起し続けることを責務としている医療者は、常に患者の意思の理解に努めなければならず、同時に現実社会が信頼する医療者への期待を意識した上で、社会的な共通認識を踏まえた治療行為という調和を果たしていかなければなりません。共通認識としての社会倫理と科学的医療を支える医療倫理の調和を、常に意識していることが医療者には求められていることが分かります。
医療を志す者は、常に他者や社会の価値観を知り、それと自身の価値観との調和を求めることが要求されるわけですから、必然的にある思考方法が求められています。それが弁証法的思考です。次号はこの弁証法的思考について、詳しく説明していきたいと思います。
医療を志した内なる動機の分析から、自身を支える他者の影響に思いをはせ、同時に社会の中での医療の役割を意識していくことで、より良い医療者へと成長していくのだと思います。自己本位にならない、他人の痛みや思いを理解しながら医療行為を行える医療者に、皆さん一歩一歩近づいて欲しいと思います。暑い日がまだまだ続きますが、毎日をさわやかに過ごしていきたいものですね。皆さんの健康を祈念しながら、私も日々勉強です。皆さん一緒に頑張りましょう。
4.メディカルマインド「2005年後期」始動!!
暑い夏も過ぎ去り、センター試験まで残すところあと4ヶ月とせまりました。
暑さは去っても、熱い志だけは心に残し、来春の「医歯薬獣医学部」合格に向けて「後期授業」が9月5日よりスタートしました。
本科生コースへの後期入学、現役生の推薦入試対策、早めに補強したい苦手科目のマンツーマン特訓などについては、下記までお問合せ下さい。
フリーダイヤル
0120-59-0303 AM9:00-PM9:45(平日・土曜) AM9:00-PM7:45(日曜)
ホームページ上の資料請求フォームよりお申込み頂くと、パンフレットをお送りさせて頂きます。
メディカルマインド ホームページ
http://www.medicalmind-ps.com/
5.次号予告
- メディマさんのコラム VOL.3
- 最新入試情報 VOL.3
「2005年度一般入試結果 私立医学部 〜関西編〜」 - 医系小論文・面接対策の基礎知識 VOL.3
- メディカルマインドからのお知らせ
- 次号予告
- 編集後記
6.編集後記
残暑厳しき折、メディカルマインド通信をご愛読頂いている皆様、いかがお過ごしでしょうか?
東京が9月いっぱい暑いのはもはや常態化しているようにも思え「残暑」というよりは、延々「暑中」にあるような気すら致します。ご自愛下さい。
さて前回、創刊第1号を配信した8月3日、われわれメディカルマインドは千葉県成田市にて「医歯薬獣医学部入試対策夏期特訓合宿」の真っ最中にありました。そして、受験の天王山である夏を超え、9月5日よりいよいよ「後期」がスタートしました。
この「後期開講」に合わせ、新たに自社ビルとして「2号館」が完成。地上4階、地下1階の真新しい学舎には、教室はもちろん、受講生ラウンジや救護室も完備しております。
受験の命運を決める秋冬はすぐそこです。新しい環境の中で、わがメディカルマインド生たちにはますますの頑張りを期待したいところ!そして、全国の医歯薬獣医学部を目指す受験生の皆さんも、全力で頑張ってください!
医歯薬獣医学部入試に関する情報をお求めの方は、ご遠慮なくお問合せくださいませ。
◇お問合せ先◇
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(※祝日も曜日通りに開講しております)
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今後とも、「医歯薬獣医学部入試情報 メディカルマインド通信」をご愛読頂きますよう宜しくお願い申し上げます。